解体してすべてを撤去するのだから業者にすべてお任せとしたいところですが、依頼者側がしておくべきことが、いくつかあります。
ライフラインを撤去しておく
電線、ガス管などライフラインの設備は解体前に撤去しておきます。
・電気
電力会社に解体工事をするために撤去したい旨を伝えます。連絡してから実際の撤去作業まで時期によっては待たされることもあるので早めに連絡しておきます。
・ガス
ガスには都市ガスとプロパンガスがあります。都市ガスの場合はガス会社に連絡し、ガス管を撤去してもらいます。プロパンガスの場合はボンベに記載してある設置業者やメーカーに連絡を入れます。解体のための撤去だと伝えるとスムーズです。
・水道
水道については、解体工事期間中も必要なので事前に撤去しませんが、水道会社への連絡は必要です。水道料金を精算するためです。解体工事中に発生した水道料金を依頼主が払うのか業者が払うのかは場合によりますが、業者が負担することが多いからです。
他にも、固定電話があれば電話線もありますし、インターネット関連の光ケーブルの撤去もあります。
不用品の処分をしておく
どうせ解体してしまうのだから残しておいてもいいんじゃないと考えたいところですが、まず内部から解体していくのが手順なので、その際に家屋内に不用品があれば別途追加で処分代を請求される場合もあります。解体後、現場に不用品だけ残されて作業を終了されることもあります。解体前にすべて処分しておくとよいでしょう。
・大型家具の処分
粗大ゴミとして出す、不用品回収業者に依頼するなどの方法があります。状態によってはリサイクルショップで売ることもできます。処分代にお金がかかることを考えると無料以上で引き取ってもらえるのですから大いに利用しましょう。
・電化製品の処分
家電リサイクル法の対象となっているかどうかで対処方法は変わってきます。
冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコンの4つであれば家電リサイクル法対象なので、購入した店または買い替えする店に引き取りを依頼することになります。引っ越して遠方になってしまった、店舗がなくなっている等の場合は、自治体に相談するとよいでしょう。
最近、多いパソコンについても資源有効利用促進法に基づいた細かいリサイクルが必要になっています。パソコンについては各メーカーが引き取りをしてくれることもあります。
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ご近所への挨拶回り
事前にしておくことをおすすめします。解体工事は騒音や振動だけでなく粉塵も舞い上がらせるので、思った以上のご迷惑になることもあるからです。たとえば、夜勤で働く人が昼間眠れない、粉塵のために洗濯物が外に干せないということがあります。
解体後に新しく家を建てる場合は、挨拶があったかどうかでその後の近所づきあいが大きく変わってくることもありますから、特に重要です。
挨拶をしたからといってご迷惑にならなくなるわけではありませんが、事前に伝えておくことによってご近所の方々も準備ができますし、工事期間中もしかたがないこと、お互いさまのことと考えてもらえます。
挨拶回りは業者任せにせず、業者と同行して挨拶回りをすると誠意が伝わり、印象が全然違います。タイミングを合わせて解体工事のスタッフと回れるといいですね。もちろん別々でも構いません。遠方で難しい場合もありますが、できるだけ自ら足を運ぶようにするのがよいでしょう。
近所へご挨拶まわり?⇒https://kaitai.endoshokai.co.jp/useful-info/20180812224/
解体作業の前に、ライフラインの撤去状況を伝え、不用品の処分が十分できているか尋ね、ご近所への挨拶まわりについてのスケジュールなどを確認しておいた方が安心ですね。