業者が不法投棄したらどうなる?の答えは「罰せられる」となります。廃棄物処理法によると、解体の際に出た廃棄物の処理がきちんとされなかった場合は、出した人(排出者)の責任になります。つまり処理を依頼したのが個人であっても会社であっても、処理業者が不法投棄をした場合は、責任は依頼者(廃棄物を排出した人)にあるということです。
不法投棄されないようにどうしたらいいの?
・最終処分までの過程を確認する
信頼できる業者に依頼することがまず重要なことですが、業者を決めた後であっても、最終処分までの過程を確認する必要があります。排出者がそのことを処理業者に問うことは排出者責任として当然のことなので、堂々と尋ねてみましょう。きちんとした業者であれば、こういった法的なことも当然熟知しており、真摯な対応をしてくれるはずです。
プラスチックや木材などそれぞれどこの処分場に持っていくのか、きちんと分別する中間処理施設はあるのかなどを質問します。企業の場合、依頼した業者が中間処理施設を所有していればその見学までする意識の高い会社も、最近では増えています。
・戻ってきたマニフェストを確認しておく
マニフェストというのは「産業廃棄物管理票」のことで、回収業者へ引き渡された産業廃棄物が、いつどう処理されたかがたどれる書類です。産業廃棄物を出す者が作成し、回収業者、処分場などからそれぞれチェック印を押され戻ってくるので、それを見れば産業廃棄物の処理状況が確認できます。
産業廃棄物って個人じゃなく会社が出すものじゃないの?
会社だけではありません。解体する前に回収してもらう家財として出るプラスチック、木材、繊維や、家を解体した際に家自体を構成していた建築材や金属、ガラスなども産業廃棄物になります。
産業廃棄物というと個人は関係ないかのように思いますが、市町村はが処理できない物は産業廃棄物扱いになります。最後の最後まできちんと処理・処分されるよう注意したいものですね。