解体工事は重機を使いますから、騒音や振動、粉塵など気になることがたくさんあります。地中に埋まっている基礎を掘り起こすので地続きである隣近所の地面まで揺れ、家が揺れることもあります。大切な財産である家や土地に影響する心配があるだけに、挨拶は必ず事前にしておくことをおすすめします。
挨拶まわりはいつするのか
一般的には工事が始まる10日から1週間前からがよいとされています。
どこの範囲までするのか
これについては一概にはいえませんが、両側の家、向かいの家、そして裏にある家には直接の騒音、揺れ、粉塵などの被害が及びやすいので必要です。それより遠くの家でもできればした方がよいでしょう。というのは、直接の影響はなくても、工事車両が煩雑に出入りしたり、道をふさいだりしてしまうこともあり得るからです。
手紙がよいか、手土産はどうするか
最近では、業者が挨拶回りもしてくれることがほとんどです。しかしいざ工事となり、隣近所から文句が出た場合その矛先は依頼主になりますから、業者任せにしない心づもりが必要です。
・業者がすることを確認しよう
挨拶状は用意するのか、何が書かれているのかなど事前に尋ねておくとよいでしょう。挨拶文だけでなく、解体工事期間や作業時間、連絡先などきちんと明記されているかは大切ですから。
手土産についても業者から持参するのかどうかも聞いておきたいところですね。あればそれで充分ですが、なければこちらで用意しておく必要があります。
・手紙は必要?口頭だけで十分では?
逆の立場に立って考えてみれば、知りたいことは工事期間や作業時間だと容易に想像できるだろうと思います。工事が行われることは聞いたがいつまでかかるのかわからないといった状態にならないよう、書面で書かれていれば安心ですね。
また、あいさつ回りで訪れた日にご近所が留守だった場合、とりあえず手紙を投函しておき後日改めてということもあります。どうしてうちだけ来なかったのかしらと思われないためにも手紙の用意はしておくとよいでしょう。
ご近所の方々を不安に感じさせることなく、またクレームなどを受けずに工事を終えるために大切な挨拶まわり。業者とも協力してきちんと済ませておきましょう。